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学際領域

水の力

更新日:2021/10/22
記入者:ECO-AIs

水は人類にとって最もありふれた液体であり、基本的な物質です(Wikipediaより)。生命を維持するうえで必要不可欠であり、また、様々な産業活動や地球の動き、生態系の動きに関わることが知られています。

生き方を示すキーワードとして歴史上の人物によって引用されています。天下を統一した豊臣秀吉の名参謀である軍師・黒田官兵衛は水に関する名言を次のように残しています。

[水五訓]
一、自ら活動して他を動かしむるは水なり
二、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり
三、常に己の進路を求めて止まざるは水なり
四、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり
五、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霰(あられ)と化し凝(ぎょう)しては玲瓏(れいろう)たる鏡となりたえるも其(その)性を失はざるは水なり

このように水については様々な見方ができます。

さらに興味深いことに、近年地学領域での研究の進展によって水がないとマグマを生み出すことができず、プレートの移動も水がないと起きにくいことが明らかになりました。

例1:日本の火山とマグマ

https://www.gsj.jp/geology/geology-japan/geology-volcano/index.html

例2:日本列島直下に沈み込むプレート内の水の挙動がスロー地震発生に関係
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190130/pr20190130.html

上記の例に示したように、マグマとプレートの動きがあって、火山の爆発が起き、また、地形が変わっていきます。地形が変わっていくと、雨や雪の降り方が変わり、気象条件が変わっていくことになります。

そして、地球温暖化が問題視されている中で長期的視点で捉えると、その気象条件の土地土地での生活リズム、農作物の生産パターンも変わっていくことにつながることが想定されます。ちなみに世界の水の使用量は年間3,570km3 (1km3 =10億tなので東京ドーム約288万個分 とてつもない量ですね( ゚Д゚)!) で農業用水がその7割を占めています。水は様々な形で生態系や気象条件などに関わっていることが分かります。

参考URLhttps://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/hakusyo/H17/sankou01.pdf

では、なぜ地球に水があるの?と素朴な疑問が生まれます。

原因として水分を含む微惑星が衝突して、その中の水分が水として出てきた。という説があります。だとしたら少ない水がなぜ増えたの。それとももともとそれだけあったの?など分からないことだらけです。しかし、今言えることは「水が大事だ」ということです。以下、簡単にまとめたものを地球目線で記載します。

水の重要性を知るために身近なものから連想できるようなゲームが開発されれば子供たちが気軽に水について学ぶことができ、地学の研究に触れる機会が増え研究がさらに進むのではないかと考えています。このような視点が将来の社会に良い影響をもたらす技術開発につながることがあれればうれしく思います。

https://www.oa.u-tokyo.ac.jp/enjoy-story/025.html

なお、ちょうど今週からNHKのコズミックフロントにて地球の水の起源を探る内容が放送されています。詳しく知りたい方は見てみてもいいのではないでしょうか。

https://www.nhk.jp/p/cosmic/ts/WXVJVPGLNZ/