Eco-AIs

環境保全

発光する微生物との共生

更新日:2022/09/16
記入者:ECO-AIs

皆様は光る微生物を知っていますか?

光る生き物といえば、昆虫の蛍ですよね。

そして、海の生物で蛍の名前がついた生き物といえば、ホタルイカ(お酒のツマミ?)(家で食べるときは光りませんが・・・新鮮な状態で揉めば暗がりでは光るそうです)ですが、漢字で書くと、螢烏賊(wikipediaより)と書くようです。
実は、名前が似ているだけでなく、ホタルイカは実際に昆虫の蛍と同じ仕組みで発光することが分かっています。
発光する生物の発光源として有名なのは、蛍の「ルシフェリン」と「ルシフェラーゼ」ですが、この2つを使った酵素反応で発光することが知られています。

話は変わりますが、赤潮ってとても嫌なイメージですが、実は夜に光る場合があるそうです。

その光を発生している生き物は、ヤコウチュウという光る微生物の一種であることが知られています。ヤコウチュウは漢字で書くと、夜行虫だそうですが、虫ではなく、海洋性のプランクトンで、夜の海で波打ち際に光ったりするのです。
このプランクトンの大きさは、約1mmと小さな生き物ですが、大量発生すると、波や船が通った刺激で一斉に光って、海が青く光る光景が見られるのです。そして、この発光源も「ルシフェリン」と「ルシフェラーゼ」が関係しているのだそうです。

体の小さな昆虫の蛍、体の大きい軟体動物のイカ、そして、体のとても小さいミクロなプランクトン、これらが同じような仕組みで光っているって、とてもすごいことですね。

そもそも、ホタルイカやヤコウチュウはなぜ光るのでしょうか?
ホタルイカの場合は、主に外敵への威嚇と、外敵からのカモフラージュのためだと考えられています。ヤコウチュウの場合は、ハゼのような外敵の魚におそわれたときに、光っておどかす
ためであるという説もあります。また、オスとメスのコミュニケーション、オス同士どうしのなわばりの主張という説もあります。

美しい光は、生き物が生存し続けていくためのものなんですね。人間が環境を汚して赤潮が増えて、生態系のバランスが崩れているけれども、その中で自然の美しさを生物が示していくれている。。。最後の灯火のようにも見えたり。。。見えなかったり。。。。

こんな発光のしくみの共通性がなんか新しい次世代の仕事に役立ったらいいですね。

※ルシフェラーぜによる発光以外に、他の仕組みで発光するタンパク質などの物質や自然現象も確認されているため、それらも含めて考えられたら面白いですね。

参考
ホタルイカ
http://himi-aoyagi.com/hotaruika_hikari.html
ヤコウチュウ
https://www.honda.co.jp/kids/explore/shining-creature/?from=kids_pic