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学際領域

雷に当たらないで凛と生きたい

更新日:2023/01/20
記入者:ECO-AIs

雷を特集したNHKの録画?で見ました。生命の起源にも関係ある内容が整理されていました。

地球上全体で1年間に350万回の落雷が起こっていると言われ、地球誕生初期の38億年前にはなんと10億~50億回の落雷があったとも言われています。

高エネルギーを持つことで知られる雷ですが、実は放電と同時にγ線を放出することが1990年代に人工衛星からの観測によって明らかになっています。この現象は「地球ガンマ線フラッシュ」と呼ばれています。これが雷雲の中で電子が高エネルギーに加速されている証拠です。自然界でγ線が自然発生することはなく地球に存在するγ線は宇宙由来のものであると言われていました。そのため、雷からのγ線放出は私たちに新たな知見をもたらしました。しかし、γ線放出のメカニズムはいまだに解明されていないため、今後の進展に期待しています (東京大学の以下のURL参照)。 

最近、NHKの宇宙と雷の繋がりに関する映像が流れていました。そこで、宇宙線と雷のエネルギーが関係しているというような議論があるそうで、雷の種類にも、色々あって、TLE (Trangient lumino-Evnet)とか、難しい専門用語が飛び交っていました。上記の東大の議論の内容ときっと関係するのかなと思いつつ、とても難しくていまだに説明できません。

ただいずれにしても、まだまだわかっていないことばかりですが、雷のエネルギーはとてつもないので、違った目線で、雷と付き合っていく術が必要ではないかと思っています。

https://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~terasawa/conference141106/Tsuchiya.pdf

先日の映像では、雷と生命との関係についても、議論していました。

地球上のリンは、細胞構造やDNAの構成成分であるとともに、エネルギーの源で、生命に欠かせない成分です。この起源ですが、一般的にリンは隕石によって地球に落下したと言われていますが、近年、それに代わる新たな説が発表されているそうです。

というのも、がリンを作ったという説です。

珪砂に落雷した際にシュライバーサイトという鉱物が生成されます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/シュライバーサイト

この鉱物にはリンが大量に含まれており、生命誕生の鍵になっているのではないかと考えられています。地球の生命誕生時には上述のように、数十億回の落雷があったことからも、有力そうな説の1つです

今、地球上では、リン不足が叫ばれていて、生物多様性が損なわれている現象とともに、警告が欲せられています(Planetary boundaries)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/プラネタリー・バウンダリー

そこで、昔に比べて落雷数は減少していますが、避雷針にエネルギーを蓄積させ電力供給できるシステムが作られれば、世界的に逼迫しているエネルギー問題を解決できるのではないでしょうか。これは、雷の起源を知るという専門家の研究ではなく、逆にエネルギーを考えた研究者が取り組む、壮大なテーマだと思われます。

例えば、以下のように・・・

避雷針 → 蓄電ができて電力供給できる エネルギー源 (原子力発電の代わりになるエコな蓄熱) + リン(農業利用)

こんな世界ができたら、温暖化問題も食料問題も一気に解決するかも。

ワルイ子集まれ‼︎ (斬新な子という意味)

参考文献:雷がもたらす強力なガンマ線フラッシュ | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)

地球の生命誕生、雷が「火付け役」か 米英研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News