更新日:2023/09/29
記入者:ECO-AIs
長く、同じスマートフォンを使っていると、充電の減りが速くなったと感じたことはありませんか?
スマートフォンなどの携帯電子機器は充放電を繰り返すと、次第に電池残量の減りが速くなります。この原因の一つとして、これらの機器に使われている電池の性能が、繰り返し充放電することで、だんだん劣化していくことが挙げられます。
電池の寿命を長くするには、どのように電池が劣化していくのかを知る必要があります。しかし、電池の構造はきわめて複雑で、今までは電池を壊して、その一部を電子顕微鏡で見て分析するなど、限られた領域の劣化しか見ることができませんでした。
そんな中、放射光と呼ばれる電磁波を用いて、電池を壊さずに、電池の劣化の過程を3次元でとらえる新技術が開発されました。この手法により、劣化がいつ、どこで、どのように起こるのかをより詳細に理解できるようになりました。
今回開発された手法により研究が進めば、「充電の減りが速くなって困る」という皆さんの悩みも無くなっていくでしょう。
参考URL
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20230719_04web_five.pdf