Eco-AIs

学際領域

AIがオノマトペを使う?

更新日:2023/09/29
記入者:ECO-AIs

AIとは、人間の知能をコンピュータを用いて再現する技術です。

例えば、「この画像に写っているものは何ですか?」とAIに聞くと、だいたいは「石」と答えてくれます。

しかし、「この画像に写っているものの質感は何ですか?」と聞くと、AIは答えに困ってしまいます。これは聞かれていることがあいまいなためです。

これを解決するために、質感というあいまいなものの表現をオノマトペで行うAIが開発されました。
オノマトペとは、「わんわん」や「つるつる」など、擬音語や擬態語を総称した言葉です。直感的・主観的なオノマトペには、人間の感覚を表した膨大な情報が含まれているため、質感というあいまいなものの表現に利用されました。

今回開発されたAIでは、一つの画像に対してその質感を聞いた場合、約80%の精度でその画像にあったオノマトペを出力することができました。

今後、AIの精度が高まっていき、人間のように質感を表現できるコンピュータが実現することで、ロボットが目の不自由な人に質感を教えるといったことが可能になると期待されています。

参考URL
20211117_3897.pdf (uec.ac.jp)
Frontiers | Computer Vision System for Expressing Texture Using Sound-Symbolic Words (frontiersin.org)